カリビアン料理ディナープレートと映画『カリプソ・ローズ』上映会のお知らせ
映画『カリプソ・ローズ』
会場:山梨 河口湖町 LIVE MUSIC& DINING BAR OLEO(STUDIO&HOTEL CAMELOT内)
時間:開場19:00
料金:¥3.000(映画チケット&カリビアン料理ディナープレート付き) ドリンク別
前売り予約は会場または、インスタにて受付中
お問い合わせ:・0555-73-1117(OLEO)0555-73-1830(キャメロット)e-mail:info@camelot-ltd.jp
2019年4月。
世界でもっとも有名な野外フェス、コーチェラのステージに79歳で立った女性がいる。
カリプソ・ローズ。
半世紀以上もカリプソの女王として君臨し、西インド諸島の人々に深く愛されているシンガーだ。
2011年に公開された『カリプソ・ローズ』は彼女の魂と音楽の軌跡を追ったドキュメンタリー。
1940年にトバゴ島に生まれたローズは、15才からギターを片手に作詞作曲をはじめ、800曲以上も作った天才である。
パリ、トリニダード&トバゴ、ニューヨーク、西アフリカのベナン共和国。音楽の旅を続ける彼女を追いながら、牧師の娘として生まれながらカリプソ・アーティストを志し、男性中心の音楽業界で名を上げるまでの苦労、歌詞に込める思い、そして結婚をしていない理由など、めったに語られなかった女王の秘密がつまびらかになっていく。
ローズ個人の人生をひも解くうちに、トリニダード&トバゴが生んだカリプソとソカの背景、カーニバル文化の重要性や、アメリカやイギリスに移民するアフロ・カリビアンたちの生き方までも理解できる作りになっている。
ナビゲート役はローズ本人。
カリプソの大御所マイティ・スパロウや、ローズの開拓した道を歩む人気シンガー、デストラ、カリブ海の名門大学、西インド諸島大学の教授やスティール・パンの研究者、文化省大臣などがコメントを寄せて奥行きをもたせる。
歴史に触れながら、スクリーンいっぱいに広がるカリブ海と街の色彩と、カリプソやレゲエ、スティール・パンの音色が旅情をそそる。
カリプソ・ローズの魂のドキュメンタリーである本作は、カリブの文化や音楽に魅かれる人なら必ず見たい重要作だ。
池城美菜子 音楽ジャーナリスト/翻訳家